
超高級みかん、紅マドンナって知ってるかい
これちょっと前の話なんですけれど、紅まどんなっていう高級フルーツを手に入れたんですよ。早い話がすげーいいみかんなんですけれど、これがただものではないみかんなんです…
まず、JAの解説としてはこんな感じ。
南香と天草の交配品種。たいへん薄くてやわらかい外皮とじょうのう膜(薄皮)を持ち、果肉もゼリーのようになめらかで果汁たっぷりです。糖度が高く酸抜けも早いことに加え、大玉で紅の濃い美しい外観から、年末の贈答品として人気が高まっています。
https://www.zennoh.or.jp/eh/food/Introduction/ssi/fruits/benimadonna.html
紅まどんなの品種名は正式には愛媛果試第28号といいまして、愛媛県のみで作られているみかんです。で、その中でもJAの基準を満たしたものが紅まどんなと呼ばれるんですね。つまりブランド名です。
説明文にも書かれていますが、このみかんは主に贈答用として購入されることが多く8-10個くらいの贈答用がイオンで5-6000円とかいう話だったと思います。お歳暮に大人気のフルーツなんですね。当然だがヤバいくらいうまい。
まずその外観はこんな感じです。

写真では分かりづらいかもしれませんが、外皮がかなり薄いんですよ。フツーのみかんの半分とかなんじゃないか?ってくらいでして、一般的にはナイフなどでくし切りにカットして食べます。で、それをあえてこんな感じでカットしてみました。

もう身がぎっしりしてて、ほんとにゼリーのようにやわらかで果肉たっぷりなんですよ…!
酸っぱさは全然なく、甘くてジューシーなだけ…みかんがそんなに好きじゃない人でも大絶賛するくらいのおいしさです。で、今回はですね、なんとこれを焼きタルトにしたらどうなるのか…?というのを試してみようと思います。
こんだけジューシーで美味しいものなら、焼きタルトにしたらホットオレンジみたいなうまさになるんじゃないか?!って思ったんですよね。酸味の強いみかんって焼いても酸味がどうしてもあって微妙なんですけれど、紅まどんなって酸味皆無ですから、理想のオレンジ焼きタルトになるに違いない…!
もはや罰当たりなんじゃないかって思うけど、紅まどんなを焼くぜ!!
ちなみにタルトを焼く時にはこちらの本を使っています。

もうタルト確実に30枚以上は焼いてるから、完全に元は取ったな!!しかも焼く度に粉の混ぜ加減とかのレベルがアップしてまして、今やダマンドは絶対に分離せず、タルト生地本体も焼いたらかならずお店みたいにさくさくになるんですよ…タルト焼きに関しては多分親戚の女子くらいになら勝てるレベルです。
そんなわけでバーっと生地を敷きまして…

紅まどんなを乗っけたら、かなりギリギリになってしまいました。

ちなみこの時点でお伝えしておきますと、ここまでギリギリに乗せない方がいいです!
理由は後で言います。さて、そんな感じでとりあえず焼いてみたところ…

えっ、めっちゃキレイに焼けとるやんけ!!みかんの薄皮の部分がドライオレンジのように焼け残って、なんかいい感じの模様になってますよ!焼き上がりの香りもすっげーいい…めっちゃ高貴なみかんの香りがしたもんな!!
高貴なみかんを焼くという蛮行の結果は…?
いやあ…自分でやっといて何ですが、こんなお高級なみかん焼くとか信じられねえ…!

ちょっと乗せすぎてしまった感はありますが、何がすごいってあんだけ長時間オーブンしているのに全然ジューシーなままなんだよなあ…普通はある程度ドライな感じになるんですよ、焼きフルーツタルトって。
切ってみるとこんな感じ!ボリュームやべえな!!

そして驚くべきことに、一口かじっただけで果汁が出たんですよね…
焼きタルトのフルーツでこんなに果汁たっぷりなこと、まずありえないよ!紅まどんなってすげぇんだな?!と思ったのですが、実はこれタルトにしては果汁が多すぎるという問題も抱えています。
もちろん僕が調子こいて乗せすぎたことも原因だとは思うんですけれど、そうでなくともこの問題は発生したと思います。つまり、ダマンドに果汁がしみすぎてタルトの生地本体の味が負けてしまうんです…
また、紅まどんなの本来のおいしさであるジューシーさは生の特に発揮されるものです。つまり、そっちの方もオーブンで強烈に焼くことによって若干落ちてる気がするんですよね…

結論からいいますと、紅まどんなは焼きタルトにしない方がいいと思います…!
せっかく高級なフルーツを使った結果がこれなんですけれど、ただ今回は焼きタルトの土台と相性が悪かっただけだと思いますので、ホット自体が悪いとかではないとは思うんですよ。またいつか、機会があったらホットな紅まどんなも試してみたいところですね!
↓自分が食えないものがキッチンで作られている時には露骨に興味を失うねこ野郎

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